接骨院に来院するランナーに多い怪我
シンスプリントの原因
すねの裏側にある筋膜や軟部組織の炎症で、後脛骨筋の擦れが原因。悪化すると骨膜炎を起こす。
また、扁平足やオーバープロネーションに起こりやすい。
シンスプリントの症状
主にすねの内側に発症する運動時の鋭い痛み。
特に走り始めが痛い。
軽度の場合、違和感を感じつつも意外と走れてしまう。これが症状完治を遅延させる要因になる。
シンスプリントの治療・治し方
急性期はランニングを中止し、局所安静を図ります。
まずは練習量や練習の質を見直しましょう。
オーバープロネーション・過回内が原因として考えられる場合、シューズの見直し、インソールやテーピングなど道具を使って対応することもアリです。これは私、個人的な考えですが、シンスプリントの場合、クッション性の高すぎるシューズ(昨今流行りの厚底シューズ等)は怪我悪化を助長させることがあるので注意が必要です。
炎症が治まったら、関連する部位に対してマッサージ、電気・温熱療法を加えます。セルフケアでは、筋膜リリース用のポールを使ってふくらはぎをほぐします。土踏まず、アーチがさがらないようするエクササイズも取り入れると良いでしょう。
本来、予後は良い怪我なのですが、
ランナーさんの場合、違和感あっても無理して走っちゃいました。という方が多く、なかなか治りが遅い印象があります。
長引く方は半年以上続く場合もあります。当院では1~3か月を目安に怪我前の状態に復帰することを目標にしています。
シンスプリントの注意点
疲労骨折との鑑別が必要です。
※症状には個人差があります。個人での判断は怪我を悪化させる原因にも繋がる可能性があります。
ランニング障害に強い整形外科や接骨院の受診をオススメします。
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